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FK / MEANING OF BLUE

limited 7inch & digital release

 
 

nujabesのDNAを受け継ぐ逸材として最もリリースが待たれたアーティスト/ビートメイカーのFKが長い沈黙を破りオリジナル楽曲をリリース。
 
膨大な音楽知識とアーカイヴを持ち合わせ、生前のnujabesが「僕が知り得る範囲でサンプリングを駆使する日本のアーティストでは彼以上のビートメイカーは見当たらない」と言っていた逸材にしてnujabesの描いた世界観の良き理解者でもあり、彼のDNAを受け継ぐ者の一人として最も作品のリリースが待たれたアーティスト、FK。
 
nujabesの主宰のレーベルhydeout productionsの旗艦店「tribe」のマネージャーとして抜擢され、nujabes「D.T.F.N」の12インチシングルのSide.Bに、「Shades of Nostalgia」(同レーベルからはnujabes以外のアーティストによるオリジナル楽曲のリリースとしては初)が収録され、続いてtribeが立ち上げた同名のレーベルから7inchシングルをリリースその他リミックスワークやnujabesの急逝に伴うトリビュートアルバムにも参加。
そんなFKが長きにわたる沈黙を破り、nujabesが頑なに貫いてきた精神性や哲学を胸に新作をリリース。
 
自身のパーソナルな部分を色濃く映す作品の瑞々しさや鮮度を失わないためにも完成からリリースまでの時間と行程を極限にまでそぎ落とすべく、マスターから直接1枚づつアナログカッティングしていくという、超限定生産のヴァイナルダブプレート「Straight Out Cutting Series」をスタート、その第一作目のデジタル版のリリースとなるのが本作「Meaning of Blue」である。
 
絶妙かつ透明感のあるジャズサンプルを何層にも折り重ね、彼ならではのソリッドかつファットなビートをあしらったインストルメンタルチューンとなるこの「Meaning of Blue」は、nujabesの影響を色濃く感じさせながらも彼の持つ独自のセンス・スキルを存分に感じさせるポストジャズヒップホップとも言うべきシネマティックなアレンジ〜空間処理が聴き手を瞬時に音の世界に誘う。
 
膨大なヴァイナルコレクション、そしてnujabesとの音を通じたコミュニケーションにより自身の世界観を深めて来た彼が見つめる「過去〜現在〜未来」を示唆するかのようなメタフォリカルミュージックが長い熟成期間を経てここに完成。
心より音楽を愛する人達に聴いて欲しい作品です。

 
 
2018.03.03