Rob-O(InI)待望の初オフィシャルソロシングルが7インチリリース!

■90年代アンダーグラウンド・ヒップホップの伝説的クルー InI。Pete Rockがプロデュースを手がけた名作『Center of Attention』で知られ、いまなお語り継がれるそのグループの中心メンバーが、Rob-Oである。InI解散後は表舞台から遠ざかっていたRob-Oが、ついに本格的なソロアーティストとして再始動。キャリア初となる公式ソロシングルをリリースします。
プロデュースを手がけたのは、フランスを拠点に活動するプロデューサー/ビートメイカー Lex(de Kalhex)。ジャズ、ソウル、文学的リリシズムを融合させたブーンバップスタイルで、ヨーロッパのヒップホップシーンから世界中のリスナーに支持されるビートメイカーです。Rob-Oとの共演は、2012年にリリースされたKalhex名義の「La Fine Ligne」以来となります。
本作は、Rob-O 初の公式ソロアルバム『I Hear Voices』からの先行シングル。長き沈黙の果てに届けられるその声は、リアルなヒップホップの魂を呼び覚ます──。
レジェンドの帰還を支える“音の文脈”
──Rob-O、Lex(de Kalhex)、そしてInIとは何者か?
2025年、かつての伝説が静かに、だが確かに帰ってきた。90年代ヒップホップの空気をそのままに、いま改めてシーンに響き渡るRob-Oの声。彼のソロ復帰を語るうえで欠かせないのが、彼のルーツ=InIと、現在の創作パートナーである**Lex(de Kalhex)**だ。
InIとは何者か?InIは、90年代半ばに活動していたニューヨーク発のヒップホップグループ。メンバーは、Rob-O, Grap Luva, Marco Polo(別人同名のプロデューサーとは無関係), Ras G, そしてサポートにPete Rock。
InIはもともと、Pete Rockのソロ作『Soul Survivor』の制作過程で形成されたプロジェクトであり、彼が弟であるGrap Luvaと、その仲間であるRob-Oらの実力を世に出すために結成したとも言われている。1995年に完成したアルバム『Center of Attention』は、商業的リリースのタイミングを逃し、長年“幻の名盤”としてブートレグやマニアの間で語り継がれてきた。
その後、2003年にBBE Recordsからようやく正規リリース。一気に“90年代最高峰の未発表クラシック”として再評価され、現在ではBoom Bapファンの間で不朽の名作として定着している。
Rob-Oはその中でも中心的なMCとして、落ち着いた語り口と鋭い観察眼で高い評価を得たが、InI解散後は静かにシーンから姿を消していた。
Lex(de Kalhex)とは何者か?
一方、Rob-Oの新章をサウンド面で支えるのが、フランスのビートメイカー/プロデューサー Lex(de Kalhex) だ。
Lexは、フランスのヒップホップグループ Kalhex のメンバーとして知られ、2000年代以降の欧州アンダーグラウンド・シーンを牽引してきた存在。Kalhexの音楽は、ジャズやソウルをベースにしたインストゥルメンタル美学、サンプリングの緻密さ、そして哲学的なリリックが特徴。Boom Bapをルーツに持ちながらも、詩的で叙情的なサウンドスケープを展開している。
Lexはプロデューサーとしても高く評価されており、これまでに多くの国際的アーティストとのコラボを実現。2012年には、Kalhex名義で**Rob-Oとのコラボ曲「La Fine Ligne」**を発表し、当時すでに活動を止めていたRob-Oの新たな可能性を感じさせるものとなった。
あれから約10年──今度は完全にRob-Oのためにビートを提供し、ついに彼を公式ソロデビューへと導いたのがLexである。
歴史と現在がつながる音InIが残したのは、単なるクラシック・アルバムではなく、時代を超えるスタンダードだった。そしてその遺伝子を今の時代に橋渡ししているのが、Lexをはじめとするヨーロッパの精鋭たちだ。
Rob-Oのソロシングルは、単なる“復帰作”ではない。それは、90年代に完成しながらも届かなかった声が、今だからこそ、しっかりと響くタイミングで再構築されているということ。過去と現在が重なり、音の文脈が一本の線になる──。それこそが、今回のリリースの真価だ。
いまRob-Oの声に耳を澄ませることは、ヒップホップの歴史にもう一度触れることと同義である。
Rob-O(ロブ・オー)
90年代ニューヨークのヒップホップ・シーンにおいて、その名を深く刻んだ伝説的グループ InI のメンバーとして知られるラッパー。Pete Rock が実弟 Grap Luva とともに手がけた幻のクラシック・アルバム『Center of Attention』(1995録音/2003正式リリース)は、ブーンバップ黄金期の最高峰の一枚として語り継がれている。
Rob-Oはその作品の中でも、タイトかつ滑らかなフロウ、誠実でリアルなライム、そして温かみのある声質で強い印象を残し、ヒップホップ・ヘッズたちの間でカルト的な人気を獲得。InI解散後は表舞台から距離を置きつつも、長年にわたり作品の再評価が続き、多くのMC/プロデューサーたちからリスペクトされてきた存在である。
2010年代には、フランスのグループ Kalhex とのコラボレーション「La Fine Ligne」(2012)を通じて、国境を越えた再注目を集めた。
そして、長い沈黙を破ってソロアーティストとして本格的に始動。初の公式ソロシングルを皮切りに、自身初となるソロアルバム『I Hear Voices』をリリース予定だ。
音楽性Rob-Oのスタイルは、ストリートのリアリティと内省的なリリック、メロウかつ硬派なビート選びが特徴。InI時代から一貫して変わらない“本物のヒップホップ”へのこだわりが、彼のヴァースには常に流れている。90年代のクラシックな質感を纏いながらも、時代に流されないタイムレスな表現力は、いまなお色褪せない。
Rob-O / Rocket Science
--digital release--
発売日:2025年5月16日(金)
デジタルはこちらから
Rob-O / Rockert Science
--7inch Vinyl--
発売日:2025年6月25日(水)
品番:ROV6(日本版のみ)
Side A
1. Rocket Science (vocal version)
Side B
1. Rocket Science (instrumental version)
定価:2420円(税込)
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Rob-O
キム・ロバート・オーディンド(芸名ロブ・オー)は、ニューヨーク州マウントバーノン出身のアメリカ人ラッパーです。アンダーグラウンド・ヒップホップ・グループInIのメンバーとして、またピート・ロック&C.L.スムースとの活動で知られ、彼らの2枚のアルバムとピート・ロックの「Soul Survivor」に参加しています。
ピート・ロックが完全プロデュースしたInIのアルバムは、史上最も海賊版が作られたアルバムの一つであり、ヒップホップ黄金時代の忘れられた名盤とされています。ストリーミングやデジタル・プラットフォームの台頭により、このアルバムはより幅広いファン層を獲得し、ここ数年で数百万人もの新たなリスナーに届けられました。
InIのアルバム「The Life I Live」(誤題「Center of Attention」)の後、メンバーはそれぞれ別々の道を歩み始めました。ロブ・オーはソロ活動を開始し、セント・ニック・エンターテイメントで多くのシングルをレコーディングしました。しかし、彼のソロリリースはどれも公式リリースではありませんでした(「Superspectacular」と「Rhyme Pro」を含む)。
メロウな歌声とスピリチュアルな歌詞で知られるRob-Oは、90年代から2000年代初頭にかけてPete Rockの歌詞のほとんどを手掛けました。
長年の期待を経て、ついに彼にとって初の公式ソロシングル「Rocket Science」がリリースされます!2012年にはKalhexとの象徴的なコラボ曲「La Fine Ligne」をリリースしたKalhexのLexがプロデュースしたこのシングルは、Rob-Oの待望の初公式リリースとなるプロジェクト「I Hear Voices」を垣間見ることができる作品です!

Lex (de Kalhex)
アレックス・ベシキアン、別名Lex (de Kalhex)は、ビジュアルアーティスト、プロデューサー、MCとして活躍し、Akromégalie Recordsの共同設立者、そしてフランスのヒップホップグループ「Lex」の3分の1のメンバーとして知られています。
2011年から高い評価を得ているインストゥルメンタルアルバムのプロデューサーとして活躍するLexは、橋本徹の「Urban-Mellow FM 77.4」(2014年)やRadio Juicyの「The Chronic」(2017年)といった著名なコンピレーションアルバムにも参加しています。
Nujabesの側近として、Grap Luva & Rob-O (INI所属)、Shing02、宇山ヒロト、Dday One、Substantial & Mathematik (Down Ta Erf所属)といった世界的アーティストとコラボレーションしてきました。
日本では、Hydeout Productionsの元マネージャーである小泉巧がLexの代理人を務めています。 10年以上にわたり、同国およびヨーロッパで定期的に公演を行っている。